ルックス重視のいわゆるビジュアル系アーチストというイメージだったが、彼らの楽曲は決してそんなイメージにとどまらない、本格的なものだった。
ソロでも活躍した河村隆一のボーカルは、ハイキーなトーンで激しさと切なさを表現していた。
そしてバンドとしてのサウンド作りも、かなりこだわっていた。
ギターはときに激しく、時にきらびやかに、またあるときは美しく鳴っていた。
特に、当時からコアなファンの間で静かな評判になっていたのが、サイドギターをとるINORANのサウンドだった。
アルペジオの職人の異名をとる彼が奏でるギターサウンドは、他の誰にも出せない透明感にあふれていたのだ。
それが、あるときはサウンドのスパイスに、そしてあるときは曲の重要なポイントになったりしていた。
LUNA SEAの数多くのヒット曲の中でも、「MOTHER」や「gravity」という曲は、INORANによるものだったが、そのメロディーラインの美しさはソングライターとしての才能と大きな可能性を感じさせていた。
そんなINORANが、LUNA SEAの「終幕」から7年の月日を越えてベストアルバムを発表する。
INORANのギターサウンドが、7年の歳月を経てどのような熟成を遂げたのか、ぜひ聴いてみて欲しい。
すでに、一部の音楽ファンの間ではLUNA SEA(ルナシー)のギタリストINORANのベストアルバムということで話題になっているが、彼のアーチストとしてのエッセンスが詰まったアルバムとして、おおいに期待したい。
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